過労勇者は甘やかされたい　～そして魔王お姉さんに拾われました～

ローティ・セイヴェルトは勇者としての才能に溢れた少女だった。
その強さは歴代の勇者の中でも最強と謳われ――そして、その強さは魔物を狩るために使われ続けた。
十二歳から三年以上――魔物を狩り続ける日々で精神的に疲弊したローティはある日、エレノア・バーンズという魔王を殺せばこんな不毛な戦いは終わる、と言われ魔王殺しを命令される。
そうして、魔王であるエレノアとの戦いの望んだローティであったが……？

「これだけ強くなるのに苦労したでしょう。頑張ったのね」
「や、優しくしないで……」

――魔王であるエレノアは殺しに来たはずのローティに優しく接してきて……？