バーで語られる黒い足首の怪異譚

少年が幼いころから見てきた「黒い足首」は恐ろしいものではなく、いろいろと助けてくれる不思議な存在でした。

少年が黒い足首についての一連の話を終えた後、聞き手であったオカルトライターが真実を明かします。
この前作『話を聞かせて』と同じ構図が今作でも健在で、その構成の巧みさには、うならされました。

ホラー小説ですが、少年の性根がからっと爽やかで読後感の良い作品です。
怖い話はちょっと苦手という方にも安心して読んでいただける物語となっています。

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