釣りに行こうって、死んだ大じいちゃんが言うんだ

これは夢の内容を書き記したものです。
とても怖いです。
これは、むしろ悪い夢ではなく、ちゃんと意味のある内容なのです。
だからこそ「ただの夢」で済ませられないところが怖いです。
台詞の一つ一つが大変興味深く、読み手の想像を膨らませるように書いています。
簡単には逃げられない恐怖を感じました。

しかもあのラスト！
序盤のあるシーンと対照的に描かれていて、とてもゾッとしました。
物語の構成によって、先にネタバレをしていますが、だからこそ、恐怖をかりたてられます。
しかし、あらかじめ情報を与えられたことにより、主人公も読者も身構えるので、そのあとの展開が弱いと白けてしまいます。
この作品は、しっ…続きを読む

朝霧と川の光、それが突然、夕暮れとなり「風もなく、音もない。なのに、波打つようなざらつきが空気に広がっていた。」と徐々に変化していった。「大じいちゃんの口が動いているのに、声が少し遅れて聞こえる。ラジオがズレたように、微かに雑音が混ざった。」この場面、だんだん、恐怖が増してきた。そして、最後の声。ゾクッときました。