第2話 トイレ

 ですます調。


 トイレの壁を「トン」と叩きました。

 小刻みに震えるみたいに、びくびくしてる女の首に手を添えます。

 震えが伝わって来るみたいで、とってもかわいいと思いました。


 それもそうです。


 便器に座ったまま手を縛られて、私たちに見られているんですから。

 悪いのは勇気さんなのですが。


 友人のみちゅこ「足、にぎっててください」そう命令します。


 何の疑問も抱かずに、勇気さんの足を掴んで、閉じられないようにぴたりとみちゅこはやっています。


 実に滑稽でした。


「少しはしゃべったらどうです? 何か言いたいことあります?」


 首を横にぶんぶんしていまして、話してくれません。

 犬みたいでちょっぴりかわいくて、かわいそうですが、それでも、私はやめたりしませんし。


 勇気さんの口に指を入れます。


 少し過呼吸気味で、ひゅーひゅーと息が漏れる感じです。

 といっても、獣みたいではなく、犬みたいではなく、かわいらしい猫ちゃんみたいです。


 親指にかかった唾液がぬらりと光るみたいに、蛍光灯の光を反射しています。


 自分から指を入れたのはアレなのですが、汚いなって思ったので勇気さんの顔にべたりとつけ、勇気さんのセーラー服で拭います。


 すごく嫌そうにしている顔を見ていると、ぞくぞく、ふわふわしてしまいます。


 まだ少し濡れてる指を下腹部につーって滑らせて、会陰に手を這わせます。

 ちょっと弾力があってしめってて、なんていうか肉って感じがします。


 股を閉じようともがいてる勇気さんですが、みちゅこに「それはだめですよ」と言われて、掴まれて、思うようにできていないようすです。


 髪に手を当てて優しくなでます。


 赤ん坊をあやすようなそんなイメージ。


 ポタリと会陰を触っている手に涙が落ちました。

 私の手が汚れてしまいました。


 お仕置きが必要です。

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百合エッチ文体訓練 宮吉 龍 @oobayasiutimata

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