第4話 火縄銃の能力


  それとはっきりとわかったこともある。


 激しく早く動いた反動だと思うが、刀を使ったあと身体が異常に疲れる。


 長い刀は、なにも斬れないけど、シャドーボクシング

みたいに素振りはしてる。


 短い刀は、練習のときの力は木の枝を折るぐらいだけど、射程範囲はわかった。大体15メートルぐらい。


あとまだわからないのは、もう一つの火縄銃の能力チカラだ。


 弾(玉)も火縄もないけど、これも絶対に普通の火縄銃とは違うはず。


 火縄銃を持って、村はずれの崖の上のところに来てみた。


 ここなら万が一に弾(玉)が出たとしても誰かに当たることはないから安心だ。


「じゃあ、ここから見える手前の高い木のてっぺんを狙ってみよう」


 距離は大体70メートルぐらい……。


 弾(玉)出るのかな……。


 よーく狙ってー。


「カチャ!」


「ザザッ」


 って、狙ったところとはちょっとズレたけど、なんか葉っぱには当たった!


「もう一発」


 集中してー。


「カチャ!」


「ザザッ」


 また狙ったところには当たらなかったけど、弾(玉)は出た!


 なんとなくわかった……。集中して狙って、引き金を引くと弾(玉)が出る。


 たぶん、魔法の弾。魔弾だ。


 それに刀と同じように少し疲労感があるけど、刀みたいに動いてないのに疲れるってことは、こっちはもしかして魔法力なのかな?


 射程範囲はどれぐらいかな?


 次は100メートルぐらい。


「あの木に向かって……」


「カチャ!」


「ザザッ!」


 当たる!


 距離延ばしてってみよう!


 当たる! もっと距離を延ばしてっても当たる!


 威力は?


 力を溜めれば威力は増すのかな?


「試しに……」


 まだ……まだ……まだ……まだー……!


「カチャ!」


「ビュン!」


「えっ!?」


 大砲だ!? まるで大砲のような威力で、何本かの木の頭を拭き飛ばした!


「はぁー、はぁー、はぁー……」


 やっぱりだ……。この威力と引き換えに、すごく疲れる……。


 接近戦なら、長い刀。少し離れたところなら、短い刀。それ以上離れたら火縄銃が、オレがいまこの異世界で持ってるアイテムってわけか。



  

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

どうすれば、このまま空を飛べるかと考えていたら、異世界に変わっていた。 志村けんじ @SHIMURAKENJI-ANOTHER--STORIES

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ