ほろ苦い2人のラテアート

新卒で『月灯り珈琲店』に入った宮原美鈴は、ラテアートが苦手な見習いバリスタ。
完璧主義で口うるさい店長・笹原玲に叱られながらも、悔しさを胸に閉店後の自主練を続けている。

ところがある日、ふとした出来事をきっかけに、玲の不器用な優しさが垣間見えるようになり、
美鈴の中で“仕事”と“恋”の境界が少しずつ揺れ始める。

それでも、素直になれない2人の距離はなかなか縮まらない。
そんな矢先――美鈴の知らないところで、玲に“ある転機”の話が持ち上がる。

ほろ苦さとほんの少しの甘さが混じり合う、
ラテアートがつないだ恋と成長の物語。