静かであたたかな余韻の残るとても素敵な小説でした。 世代を越えて重なる「思いの継承」が物語全体をふわりと包み込み言葉ではうまく表せない「誰かを想う気持ち」が丁寧に描かれていました。祖母の健康と気持ちを守りたい一心で「あること」を続けた主人公。 そこには嘘というより限りなく優しさに近い感情が流れていて胸が熱くなりました。ラストに思わず涙しました。優しさと哀しみの間を丁寧に紡いだ大人の恋愛物語素敵な物語を読ませていただきありがとうございました。
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