鎮魂曲

レクイエム

キミはあまりに光輝いているから

ボクは　近づくのが怖かった

まぶたの裏に焼き付く　その輪郭

世界を照らす　その静かな熱

一歩踏み出せば　ボクの影は

たちまち　焦げて　消えてしまうようで

ため息一つ　銀河の片隅に落として

遠い星を眺めるように　キミを見ていた

届かないことの　安堵と　苦しみ

手のひらに集めた　星屑よりも　はかない願い

知っているよ

ボクが望む　その暖かさに触れたら

二度と　一人ではいられなくなることを

それでも

氷のように凍てつく孤独より

一瞬でいい

キミの光に溶けてしまいたいと　願う

この切なさは

キミを愛した　ボクだけの

夜明け前の　最も美しい　青い痛み