怒涛のように押し寄せる衝撃の真相

 彼氏を彼ピとか言っちゃう女の子――小林亜希。
 彼女はこの日、彼氏である将平の家を訪れる。

 将平が作ってくれた朝御飯を食べた後、亜希は彼と一緒にゲームをするんだけど、彼女はその最中に眠気がきて、一端寝ることになった。

 亜希が目覚めた後、将平がサプライズをしたいから目隠しをしてほしいと言われ、了承した彼女は、その状態であるところへ連れていかれる。

 そこはチェーンの回転寿司店だったんだけど、どうやら回転寿司を食べたことない亜希をそこへ連れていきたかったらしい。
 そんな将平に、亜希は嬉しさのあまり抱きついた……。

 とこのように幸せなカップルが序盤で描かれています。
 その後、二人はお寿司を食べることになるんですが、ところどころ「ん?」と首を傾げたくなるようなシーンが何度も挟まれています。

 違和感を抱くものの、基本的にはただカップルが家でいちゃいちゃした後、回転寿司を食べるだけの、なんか普通の物語だなあと思っていたら、後半は驚きの展開の連続でした。

 前半部分を注意深く読んでいただきたいです。いろいろ仕込まれているので。

 大雑把に言えば、回転寿司を食べにいく、ただそれだけの物語で、ここまで衝撃をたくさん受けさせることができるということに、感服いたしました。

 是非ご一読を。あなたもきっと驚嘆することになります。

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