僕と天使

天気

僕と天使


「間違いないな」

「な、なんだっ!!」

目の前のそいつは、わざとらしく大袈裟な反応をする。

「お前は俺の天使だ!」

間違いない。運命なんてなくとも、特別はあるんだ。

「えええっ!ばれちゃった…」

やりすぎなリアクションも、可愛い。

「はっはっは!そうだと思ったよ。」

「………」

あいつは黙った。

「………なあ」

俺は、聞かなきゃいけないことがあるんだ。

「うん、なーに?」

「いつまで天使でいてくれる?」

不思議な話だ。天使でいる期限なんてないのにな。

「それは君次第だよ」

「君が僕のことを好きなら、ずーっと天使でいてあげるよ?」

俺がみたそいつに、天使とも人間とも名前をつけることができたらいい。

「ハハっそりゃ無理な話を!」

「地球が公転するぐらい、おかしな話だよね」

「間違いないな!」

あいつのスカートがゆらゆらと揺れる。

「…………」

「お前はおれの天使じゃなかったよ」

「なかったんだよ…」

しょっぱい味がする。きっと、翼が消えて、足が地についた。

「………そっか。

またね」

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僕と天使 天気 @Laikinto6913

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