婚約破棄された令嬢、実は古代魔法の継承者でした ～私を捨てた王子と取り巻きが土下座してくる未来しか見えません～

名門の令嬢として育った私、リリアーナ。
　舞踏会の夜、第一王子から一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑に晒される――本来なら、そこで全てが終わるはずだった。
　けれど私は知っていた。
　王国の中枢に潜む“闇の気配”を。
　国外から迫る禁呪の影と、宮廷に巣食う裏切りの存在を。
　孤立した私の隣に立ったのは、第二王子アルベルト。
　彼と共に歩むうちに、私の役目は令嬢としての飾りではなく――“王国を守る盾”であると悟る。
　暗殺未遂、禁呪の暴走、国外の闇組織〈蛇の契約〉との衝突。
　そして王宮を炎に包む大規模な襲撃。
　王を守るため、民を守るため、私たちは二つの戦場で命を懸けて戦う。
　――私は諦めない。
　どれほど闇が深くとも、必ず光で押し返してみせる。
　
これは血と涙と誇りの中で、“真の王国の光”となる少女の戦いの記録である。