市民生活課 ナナリ様関連異常現象対応マニュアル(案)

●●市役所市民生活課

異常現象対応マニュアル

1. 目的

ナナリ様の禁忌に基づく異常現象の発生時に、職員および地域住民の安全を確保し、情報の整理・記録・報告を統一的に行うことを目的とする。


2. 対象

●●市第五・第四地区における、七理様関連の怪異・異常現象。

七理文書に記された七理に関する行動や影響が疑われる事案。


3.七理ごとの対応指針


【視認の禁忌】

初期対応

・不要な接近や観察を避ける。

・双眼鏡やカメラでの撮影も原則禁止。

継続対応

・現場立ち入り時は不可視を前提に動線を確保。

・必要な場合は間接確認のみ。

報告方法

・記録は体験者の所見を文章化。

・写真・映像は避ける。


【呼名の禁忌】

初期対応

・住民・職員への呼びかけ禁止。

継続対応

・誤呼称がないか確認。

報告方法

・報告書では「七理様」とのみ記載。

・文書上での記録に統一表現を使用。

・口頭報告時の名称は「あれ」で統一。


【灯火の禁忌】

初期対応

・火気・灯火の使用制限。

・夜間現場は懐中電灯など可搬光源を最小限に。

継続対応

・不要な光源は消灯。

・安全確保用のみ使用。

報告方法

・消灯状況、光源制御を記録。


【模倣の禁忌】

初期対応

・異音・声の模倣禁止。

・危険信号などは標準音源を使用。

継続対応

・通話や声掛けは通常通りだが、異常音に反応して模倣しない。

記録方法

・現象発生時の音の記録は文章化のみ。

・録音不可。


【滞在の禁忌】

初期対応

・現場滞在は7日以内に制限。

・長期観察は分割実施。

継続対応

・過度の長期滞在を避け、シフト管理を徹底。

報告方法

・滞在期間、日数、滞在目的を必ず記録。


【色彩の禁忌】

初期対応

・白色衣服・物品の使用制限。

・現場では黒・濃色推奨。

継続対応

・現場物資の色彩管理を徹底。

報告方法

・衣服、資材の色を記録。


【数の禁忌】

初期対応

・7人以上の現場立ち入りを避ける。

継続対応

・必要時は分割入場で対応。

報告方法

・現場人数・組み合わせを記録。


4. 異常現象発生時の共通手順


【初動確認】

・安全確保後、現象の概要を把握。

・職員同士での視認・呼名の禁忌を遵守。

【記録】


・所見を文章化。体験者の感覚や発生状況を中心に整理。


・写真・映像・録音は原則禁止。


【報告】


・市民生活課内の定型報告書に記載。


・上位課・関係部署には文章化した報告のみ送付。


【住民対応】


・不必要な説明や現象への関与は控える。


・注意喚起は七理様の存在を示さず、「異常現象の可能性」として周知。


【再発防止・監視】


・異常現象発生箇所は定期巡回。


・七理文書に基づく注意事項を遵守し、安全管理を徹底。


5. 注意事項


七理様の禁忌に違反すると、異常現象の強化・拡大につながる可能性がある。


現場での判断は、必ず本マニュアルと上司の指示に従うこと。


緊急時は市民生活課内の専用連絡網を活用。

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市民生活課 ナナリ様関連異常現象対応マニュアル(案) ●●市役所市民生活課 @shimin_seikatsuka

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