概要
祖父が初めての恋を話してくれた。
いまの祖父を見ているとまったく信じられないが、当時、小学生だった祖父はどんくさくて気弱な性格だったみたいだ。馬鹿にされて、泣いて帰ってくる祖父を偶然見掛けて心配したのだろう、近所に住むふたつ年上の女の子がいて、「大丈夫」と声を掛けてきたそうだ。普段そんなに話すこともなかった少女からの言葉にびっくりしつつも、祖父が悩みを打ち明けると、「色んな子がいる。きみはきみのままでいればいい」というセリフが返ってきたらしい。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?