Ⅺ:王(ワン)
「よく来てくれましたね。座ってください」
リビングとカウンター越しに接した左奥のキッチンで、コンロの前で湯が沸くのを立って待っていた
しばらくすると
しばらくすると、やはり小皿を手に戻ってきた。「お待たせしました」と言い、上に乗せられたいくつもの小さな
「お仕事調子がよろしいようですね」
微笑みながらこちらに言ってくる。俺がこれから仕事に出かけると言ったのを受けての事だろう。
「おかげさまで。そっちは?」
「こちらもいい具合です」
俺が
「相変わらず苔の
にこにこと微笑みながら言う。
『過香積寺
不知香積寺 数里入雲峰
古木無人逕 深山何処鐘
泉声咽危石 日色冷青松
薄暮空潭曲 安禅制毒龍』
と漢詩が草書で大書されている。唐代の大詩人、書家の
ペルセポネーのザクロ 猫大好き @nekodaisukimyaw
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ペルセポネーのザクロの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます