幼いイルカに優しくしたい、海の生き物たち

大人は、もうこれ以上、悲しいことを見たくないんです。
安心してください。この童話の中では、悲しいこと、目を背けたいことは、なにひとつ起こりません。
この作者さんの文章には、不思議な面白みがあります。
会うは別れの始め、でも、新しい出会いがきっとあるからいいじゃない? といった、飄々とした雰囲気が。
どこかちょっと気掛かりなところがある、おだやかさが。

仲の良いイルカの家族が、ある日、大嵐に巻き込まれます。幼いイルカは、群れからはぐれてしまいました。
そこへ、一頭のサメが……。