洗濯機が恋する?タイトルにひかれて読みました。人工知能を搭載している洗濯機です。斬新です。でも、現実でもそのうち開発されるかもしれないですね。フラれて落ち込んでる漫画家の主人公のもとに届いた洗濯機にまつまる話です。こんな洗濯機がほしいです。素敵な話でした。見事な構成、アイディア!
自分を洗濯機だと思っていない人工知能。人間の女の子が洗濯機に憑依しているみたい。小説ですから、仕掛けがあるわけですけれど。つぎつぎにいろんな出来事が押し寄せてまだ人気のでないマンガ家を翻弄します。出会いと別れ、思いのほか感動的なストーリーになりました。洗濯機なのに。
主人公の天馬はいいやつで、幸せを探してます。でも、彼は最近、ちょっとついてません。もちろんいいことも起きます。「恋する洗濯機」に会うんですよ。それって何? それは読んでのお楽しみ。にやにや、どきどき、ほのぼの、えーっ! そして……。とにかく天馬はいいやつなので、天馬くん、「恋する洗濯機」に出会えてよかったね! と思うんです。
失恋して、同僚には先を越されて……。 そんな散々な目に遭った主人公の人生は、不思議な洗濯機との出会いを境にプリズム色に輝き出す。 温かなお話です。心がほっこりしました。キレイちゃんの純粋さに貴方も是非恋して下さい。 僕もこんな洗濯機に会ってみたいな。 ――どんなに悲しいことがあっても、きっと洗い流せる。 さっぱりしたら、さあ行こう。 君に会いに、さあ行こう。