あらすじ通り突然戦隊物(作中での表記は違うが)の任されたプロデューサーの視点から語られるこの物語は凄く面白い。 内面描写やオーディションにおける予想外の大抜擢、プロの作品と言うのは一人で創られる物ではなく、また想像外の苦労など、物語としてもヒーロー物の裏側を語る作品としても十分に楽しめる。
私は特撮モノはほとんど見ないのですが、こういった業界の裏側的なお話は好物ですね。予備知識などなくてもわかりやすく読ませていただきました。なんといっても登場人物の描写がすばらしい。一人ひとり、そこにリアルな人がいるような感覚を味わいました。
ドキュメンタリータッチではなく、ちゃんと小説として仕事の世知辛さ、ジャリ番の現状を表現してくれているところが嬉しい。序盤の掴みなどは確かに意見が別れるだろうけど、これは好きな様に書けるWebで無料で読めるストーリーなのだから看過して欲しい。
読むほどに情景がはっきりと浮かんできます。何よりもリアル感があります。僕は戦隊物ではありませんでしたが、別の分野で鬼監督と接点がありました。どちらかといえば、僕は女プロデューサーのポジションで。そのとき、鬼監督から怒鳴られた思い出が、鮮やかに蘇りました。★星は、まずは1つだけ付けさせていただきました。じっくり読む性質で、まだ1章までしか読めていないもので。だから感想も途中までのもの。また読ませていただきます。頑張ってください。
レビュアーの方々の感想を読んで興味を持ち、一気読み。力作。文章は読みやすいし、わかりやすい物語なのですんなりと読める。特撮という世界の裏側見せます、というノリの小説としては成功している。東映というモチーフが色濃く出ているのはご愛嬌か。作中登場する多くの人物名のモチーフも容易に連想が出来、長年の特撮ファンとしては思わずニヤリとさせられた。