川岸さんみたいな愛で人をおちょくる作品が書きたいです!
作品の根底に流れる「はっはっは!まあいいじゃないか!」っていう無責任な許しを振り撒きまくる「適当な愛のマッチョ感」がうらやましすぎる!
敬愛してやまない火浦 功さんにも似てるけれど、もっとウェットでじっとりしてるかと思えばスコーンとドライに飛びぬけてくるし、なんといっても台詞がすご過ぎる!
川岸さんの耳には世界の音がさぞや楽しく届いているのだろうと思うと、ちょくちょく耳にする「リア充、爆発しろ」という言葉が自分ごととして胸に迫ります。
「川岸、爆発しろ! 岡本太郎みたく!」
本当にこうゆう作品が書きたい!
本当にこうゆう作品が読みたい!
ありがとうございます!
3DSも回転寿司のタッチパネルもワンダースワン扱いしてしまう異世界誤知識お姫様とメイドさんと主人公の交流をコメディタッチで描いた小説。
ただ緩慢に現代のB級グルメの評価していくだけの物語ではありません。
ほのぼのとした日常の中にしっかりとボケと突っ込みが織り交ぜられているので退屈しませんし、読み進めていくとほっこりします。
普段、お姫様とメイドさんはドラゴンの肉を食ったり、たまにワイバーンに襲われたり、宮殿で軟禁状態で過ごしてたり、まずいイノシシ肉を食わされているという下地がありますので喜ぶシーン多めですが味に感動しても、我々にとって想像できない何か意味不明なことを叩きこんでくるので楽しいです。
異世界から"やってきた"王女様とメイドさんを日本のローカル飯?で歓迎してあげるほんわかギャグコメディです。
一つひとつの展開もさることながら、ちょっとした会話や地の文でも笑わせに来るので面白いです。
詳細はネタバレになるので書きませんが、第一話ではからあげクンが出てきます。
からあげクン。
ローソンに必ずあるあのヒヨコとかニワトリの見た目をしたパッケージに入ったアレです。
あれを異世界の人間と一緒に食べに行く話になります。
それだけかと思われるかもしれませんが、それだけで面白いのです。
不思議です。
本レビューは1話時点のものですが、今後も一人暮らしの大学生や社会人がよく食べてそうなぶっちゃけしょーもなさそうな飯を、やたら詳しすぎる食生活の知恵を駆使したりしながら、それでも王女様とメイドさんが大盛り上がりして、食べたり感動したりする様子が見られるかなと思うと、これからが非常に楽しみな小説です。