とこしえの黄昏の国

作者 朝陽遥

15

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★★★ Excellent!!!

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ジャンルはファンタジーです。しかし、私には、地球より地軸の傾きの大きな、或いは少し太陽に近づいた惑星の、そこに暮らす人々の物語のように思えました。
北の果てにある、太陽の沈まない国。日差しを浴びて煮え立ち、蒸気をあげる海を目指す男たち。灼熱の砂漠を避けて地下に都市を築き、その環境に適応した体を持つ人々……。旅を通じて異なる民族が出会い、互いの民俗や習慣に戸惑いつつ憧れる過程が、丁寧に描かれています。
ル=グウィンのSFや民族誌がお好きな方は、きっとお好みでしょう。

★★★ Excellent!!!

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ゆっくり読ませていただきました。

導入部の独白がとっても雰囲気があります。勝手にスタジオジブリの映画なんかに出てきそうな村のセットで脳内変換しました。おっさん、オバハンが酒かなんか飲んで「ありゃ〜な〜」的な昔語りなんかしながら、グダをまく。前後関係わかんなくなってもOK。セリフの息遣いを楽しみましょう。

本文はピーター・オトゥール主演映画「アラビアのロレンス」のセットにフランク・ハーバート著「砂の惑星」の部族民の村の感じ。ただし暴力シーンと特殊能力要素はゼロで。この物語は静かで透明で切ないのです。

全体を通してでてくるのはヨブという名の多分20代後半から30過ぎぐらいの砂漠の男なんですが、ただひたすらカッコいいです。ただカッコいいとしか言えない自分の貧弱な語彙力が恨めしくなるくらいカッコいい。
無口なくせに、他の男の胸のうちの痛みややり切れなさだってシッカリ共感できちゃうような男に 胸キュンしない女の子がいないハズがない。
そしてどうなるか・・・・・

うううううっなんか違う。本編はそういう下衆な話ではないのです。
静かで透明で切なくて少し苦いお話なのです。

読んでください。