第41話 敗走

 一発の銃声が朝方の住宅街に響き渡った。


 耳慣れない轟音に、立ち並ぶ狭い戸建ての窓から住民の顔がのぞいた。

 一帯の住民はしばらくざわついていたが、音はたったの一度きりで出所も不明、悲鳴も怪我人も銃痕も見当たらなかった。


 誰が呼んだのか官憲も駆けつけて周囲を調べてまわったが、結局何も分からずじまいだった。

 事件が起こっていないのならば、少々気味が悪いが公僕にできることは何もなかった。


 他の住民に合わせて窓から顔をのぞかせていたリンは、詰め所へと帰っていく官憲を確認してから部屋の中に戻った。

 窓を閉め、カーテンで朝日を遮った。薄い布地のカーテンを透かした光が、部屋の中をぼんやりと映し出した。


 このあたりではよくあるこぢんまりとした一戸建ての間取りだった。タイル張りの床の上に、古い毛織物を敷いた居間。部屋の中央に置いたテーブルと椅子で団らんするつくりの、ありきたりな家庭の象徴。


 そのテーブルの手前で、ギルがしゃがみこんでいた。

 顔は真っ青で、冷や汗をびっしょりとかいていたが、歯を食いしばって声を殺していた。

 背中をまるめ、両手で自分の右の脇腹をがっちりと掴んでいた。その手の下から黒いインクのような体液が滴り落ちていた。

 落ちる黒い液体は手で押しとどめようとも隙間からこぼれ落ち、敷物に黒いしみをじわじわと広げていた。


「何か異論はある?」


 リンはギルの正面に立ち、ふわっとした問いを投げた。

 ギルはただ荒く息を吐きながらリンを見上げた。

 薄暗い部屋の中、逆光でギルからはリンの表情を窺い知ることはできなかった。


「リーフはどこにいるの」


「さあな、しくじった馬鹿なヤツの行く末なんざ知るかよ」


 口の左端をつり上げて、ギルは嗤った。

 リンはテーブルの上に置いた拳銃を手に取った。回転式弾倉から伸びる筒の先端を、頭蓋を覆う薄い皮膚に押し当てる。

 発砲の熱がまだ冷め切らない、じわりと温かい鋼鉄の感触がギルの額にめり込んだ。


「それじゃ、あんたは何なの」


 熱を持った武器とは対極の、冷たい声がした。撃鉄げきてつが起こされ、引き金に指が軽く添えられる。

 ぴりついた空気に、物陰で縮こまっていたイーハンが長身をさらにすくめた。


「俺は」


 向けられた銃口にいかることもなく、ましてや怯えることもなく、ギルはただまっすぐにリンを見た。

 影に隠れたリンの表情は見えないまま、それでも暗闇を見て口を開いた。


「俺はしくじった馬鹿なヤツを見捨てたサイッテーな野郎だよ」


 薄暗がりの中でギルの朱い目は光を発しているようにも見えた。全てを甘んじて受け入れるという覚悟のみがそこに宿っていた。


「そうだったわね。あんたはそういう化物だった」


 リンは銃を下ろした。

 ぞんざいに解放された弾倉からばらばらと薬莢が落ちた。相手にする気が失せたといわんばかりの舐めた態度だったが、ギルは眉一つ動かさなかった。

 チン、と高い音が鳴った。一つだけ空っぽになっていた薬莢が立てた音だった。


「出して塞いでいいわよ。すぐに此処を出るから早くしてね」


 転がった薬莢を拾い集め、リンは部屋から出て行った。手振りで促され、イーハンも後に続いて部屋から出た。


 部屋にはギルが一人残された。

 押さえていた脇腹から手を離し、服に小さく開いた穴の中に指を二本突っ込んだ。


「ぐあ……うく……」


 傷口を裂き開く痛みに、ギルは苦悶の声を抑えられなかった。それでも穴の一番奥まで指を届かせる。指先が硬いものに当たった。


 敷物にぼたぼたと体液の形をした生命力がこぼれ落ちた。今は黒いが、半日ほどたてば跡形もなく蒸発して消えるだろう。

 引っ張り出した弾丸は真っ黒に濡れて、先端が少しつぶれていた。

 異物を取り出して広がった傷口に黒い結晶が覆いかぶさり、裂けた臓器の隙間を埋めて出血はようやく止まった。


 こんなことをしなくとも、ヒトの姿を解いて人形触媒を作り直せば元通りになる。しかし、姿を再構築するよりも傷を修復する方が消耗が小さい。

 宿主であるリーフから離れている今、できるだけ損耗は抑えたかった。


 痛みは一時より和らいだが、ギルの顔色はなかなか戻らなかった。


「これで良かった、んだよ、なぁ」


 表情をなくしたまま、ギルは独りで呟いた。



  ◆ ◆ ◆



 昼前にリンはギルとイーハンを引き連れて大通りに面したテラスに陣取っていた。

 近いうちに割れるであろう根城を引き払い、荷物を抱えての大移動だった。

 元より流浪生活の傭兵の身であり、荷物の総量はそれほど多くない。しかし、テーブルの周りに陣取った大きな背嚢はいのう二つと、いかつい狙撃銃のケースは戦乱から離れた港町で人目を集めた。


 通行人がちらりちらりと目を向けては逸らしていったが、リンは全くお構いなしに遅い朝食にがっついていた。

 マスタードソースのかかった厚切りベーコンとゆでた葉野菜をまとめてフォークに突き刺して口に運ぶ。刺すときに立てるいささか大きな音と、皿に走った細い亀裂が、リンの機嫌がまだ直っていないことを物語っていた。


「それで、これからどうしようってわけ」


 冷やした果実水でぴりっとした後味を流し込み、リンは斜め向かいに座ったギルにじとっとした目を向けた。

 ギルは腹を物理的に抉られたばかりだというのに、真っ白なアイシングをたっぷりとかけたカップケーキを食べていた。


「リーフは情報を渡せって言ってた。これだけあれば、手を貸してくれるんだと」


 砂糖でべたべたの指を包み紙で拭いてから、ギルは懐から手帳を取り出した。リーフが最後に託した、革表紙の分厚い手帳だった。


真太まひろの奴らが隣町まで来てんだろ。渡すなら、そのクソオオカミ共にだな」


 リーフたちが帝国に渡って得た情報をもとに、真太族も再び帝国内に拠点を築こうとしていた。

 リーフやリンとも定期的に連絡を取っており、今はイーリオシアと街道で繋がった少し小さい町で活動している。


「ギルさん、真太族の皆さんを嫌っている割に頼りにしてますよね」


 ぎすぎすした空気をなんとかしようと、珍しくイーハンが口を挟んだ。


「そりゃ、情報といえば『地の真太に風の嵐雅』だろ。他に売り場知らねぇし」

「嵐雅族に知り合いはいないんですか?」

「今はいねぇよ。元々敵対勢力側だぜ、あいつら」

「千年前の話まだ引きずってんの。めんどくさいったらないわね」


 神獣が二大派閥に分かれて戦争をしていたのは千年前の話である。

 リンにとっては昔過ぎて実感はないが、ギルはまだ根に持っているらしかった。


「それで、情報で助けは得られるってわけね」

「多分な」

「どれくらいかかるの」


 フォークの先がかつかつと皿を叩いた。くったりとした葉野菜がただただ穴を増やして、よりくたくたにしおれていった。


「そりゃ、隣町に行ってあいつら探すのに一日はかかるだろ。それからリドバルドにいるテメェんとこのおばさんに伝わるまで二日くらいだろうな。方針決めるまで短くて二日かかって、そんで各地に使者出して助力を乞うのに十日はいるだろ、それからこっちまで来るってなると……」


 指折り数えていたギルの顔が、遮光眼鏡越しでも分かるくらいに渋くなった。両手で数え切れない日程を何回も数え直し、やり直すたびに指の折り方が違っていた。


「もう分かんねぇ、やーめた」


 ギルは手を開いて椅子にもたれかかった。勢いで下にずれた遮光眼鏡をすっと上げ直した。


「諦めるの早くないですか!?」

「ざっと二十日はかかるってことだろ。それでいいじゃねぇか」


 イーハンの突っ込みにギルはうざったそうに手を振った。


「それ、結構早めに見積もってってことよね」


 悠長なギルの見立てにリンは苛立っていた。


「今回の件ずっと見てたけど、絶対足並み合わせようとしない種族があるし、下手すれば半年経っても動かないかも」


 フォークが突き立てられた皿に亀裂が広がった。


「それまでリーフが生きていられる保証はあるってわけ!?」

「リンさん……」


 リーフの安否が不明であることが、リンをさらに焦りへと駆り立てていた。

 今にも呻りを上げそうなリンに、イーハンはそっとたしなめるしかなかった。


「だからって今のままで何ができるってんだよ。俺とテメェで、あとクソの役にも立たねぇ鴉を頭数に入れたとしても何もできねぇだろうが」


 朱色の温度のない目がリンを射貫いた。

 その癇癪で痛い目に遭ったばかりだが、ギルは全く物怖じしていなかった。


「奴らが竜殺しを持ってるってんなら、俺だけで前衛は無理だ。竜種以外の強い奴か、竜種でも結界系に強い奴がいねぇと話にならねぇっての」


 ギルは近接戦闘において一騎当千だが、弱点も抱えている。その中でも致命的なものが竜殺しに対する耐性の低さだった。

 竜殺しは竜種の強い毒耐性を下げる効果をもった薬の総称であり、本来は医療用である。しかし、戦闘に用いることで竜種を簡単に仕留める化学兵器にもなってしまう。

 無論、悪用を危険視した竜種は竜殺しの調合方法を秘匿しているが、斜陽教ルイノリコスは何処からかその機密情報を手に入れていた。


「分かってる……分かってるわよ」


 冷や水を浴びせかけられて、リンは少し冷静さを取り戻した。


 割れた皿から零れた肉汁が、テーブルにじわっと広がっていた。




「……なにこれ」


 リンは商店街の一角で呆然と立ち尽くしていた。

 目の前には南からの輸入品を取り扱っている家具屋があった。それは表の姿で、経営には真太族が携わり帝国内で諜報活動を行っていた。

 しかし、店に人気ひとけはなく、ブラインドも降りている。

 店の大きな両開きのドアには一枚の張り紙があった。


 帝国内に邪な信仰を持ち込み、秩序を乱すことを企てたため営業停止処分とす――帝国国防庁審問機関


 張り紙は公文書用の特殊なが入った厚手の紙で、さらに行政の印鑑が押されていた。間違いなく本物だった。

 リンが扉を押すと、鍵が壊されてしまったようで抵抗なく開いた。店内は物が散乱し、売り物の家具は壊され放置されていた。

 無論、店員は誰もいなかった。


「あまりにも都合が悪すぎる。おそらく彼らが差し向けたのでしょうね」


 イーハンが言った。

 真太族がリンたちの後を追う形で帝国に潜入したのは一ヶ月ほど前の話だ。最後に連絡をとったのは五日前で、そのときには全く怪しまれていなかった。

 リーフが罠にかけられたことといい、相手はこちらを確実に認識していた。


「まさか全員捕まったの」

「さすがに今回は逃げてるだろ。また捕まってたら馬鹿みてぇに笑ってやる」


 ギルは店内を見回しながら言った。竜王からのタレコミで、真太族が以前にも諜報活動に失敗し、逆に情報を抜かれるところだったと聞いていた。

 同じ轍を踏んでいないことを祈るしかない。


「しかし、ここまでとなると、一旦国外まで逃げているかもしれませんね。連携は難しいでしょう」


 イーハンが冷静に考察した。

 国に睨まれたとなると、真太族は帝国内で非常に動きづらくなる。完全に脱出して南部に戻り、再度潜伏ルートを作り直した方が彼らにとっては手っ取り早い。

 もしまだ国内に残っていたとしても、リンたちに連絡をとるようなリスクのある真似をするとは思えなかった。


「残りの頼れる組織は、国境近くで待機している争炎族でしょうか。さすがに彼らは制圧されていないでしょうし」

「あの戦争バカ共を止められるヒトがいるんならやってみろっての」


 エルヴァンの誘拐騒動もあって、争炎族も今回の潜入にはかなり力を貸してくれていた。

 今のところ、港湾のモンスター防衛という名目で南部に近い港町に争炎族の自由戦士が滞在している。周囲から煙たがれている気はあるようだが、海でモンスターが出たときにはいの一番に飛び出しているおかげで追い出されることはなかった。


「飛翔能力があるので、彼らも情報伝達は速い方ですし。武力を揃えるならそっちの方が手っ取り早いかもしれません」

「じゃあなんで最初に頼ろうとしなかったんだよ」

「そりゃ絶対に大事になるからでしょ。アンタも相変わらずバカよねー」


 朝食の際にやりこめられた腹いせか、リンは猛烈にギルに当たった。


 リーフが最初の協力で争炎族に情報提供以上の要求をしなかったのは、借りを作りたくなかったこともあったが、武力支援を求めた場合に歯止めがきかなくなることが予想できたからである。

 勇者が食い止めなければ千年前の時点で南部のヒトを絶滅させていたかもしれないし、現代でも各種族がもてあました結果として再び勇者をぶつけようという算段になったのだ。矢面にたたされた勇者にはたまったものではなかったが。


 争炎族が参戦するとなると、戦火は広がることは目に見えていた。ヒトからすれば突然ヒヒイロコウテイリュウの集団が海を渡り、帝国を焼き始めたようにしか見えないのだから。

 どう見積もったとしても戦乱と荒廃は広がり、数十年は帝国内でくすぶり続けるだろう。


 リンとしては知らぬ国の荒廃など知ったことではないが、巡り巡って自分たちが暮らしにくくなるかもしれないことは避けたかった。第一に、リンが愛してやまない甘味の原料たる砂糖の大半は、帝国で製造されている。

 甘味の高騰は絶対に避けたかった。


「争炎族に連絡をとるにしても、今日は一旦戻りましょう」

「戻るって言っても、何処に行くのよ」


 リンたちが暮らしていた家には、二度と戻ることはできない。

 だが、イーハンはしばらく目を泳がせてからとんでもないことを言い出した。


「実は……リーフさんが確保している隠れ家があるんです。正確には、リーフさんはお金だけ出して、場所は知らないんですけど」


「は?」

「はあ?」


 リンとギルが同時にイーハンを見て、それから顔を見合わせた。

 もちろん、二人とも初めて聞く話だった。


「な、何かあったときに使うようにって! だからその……秘密にしていてごめんなさいぃぃぃっ!」

「……へえ」


 すうっと下がる視線の温度に身の危険を感じ、イーハンは先手を打って頭を下げた。


「イーハン」

「ひいっ!」


 リンがイーハンの左肩に手を置いた。イーハンは頭を下げたままびくっとした。


「全然怒ってないよ。むしろ、感謝してる。一人で勝手に計画立ててたリーフが悪いんだから」


 リンの顔はにこにこしていた。凄みのある笑顔を顔に貼り付けていた。


「それで、口止め料は何貰ってたのかなぁ?」

「いぎゃあっ」


 左肩に置いた手に力が入り、指が肉に食い込んだ。女の細腕とは思えない怪力だった。脆弱なイーハンに逃げる術はない。


「うぎ……あ、その、リーフさんから生き血を少々……があっ、コップに二杯くらいですぅぅぅっ!」


 肩をもぎ取りかねない力にイーハンはあっさり陥落した。


「全く、リーフも勝手なことするんだから。それならそうと事前に言ってよね」


 白状したイーハンを放し、リンは手を軽く払った。

 リーフが知らない場所であるならば、この状況において一番安全ではあるだろう。


「それじゃ、そこに移動しよっか」

「待て」


 唐突なギルの言葉に、リンは顔を向けた。

 ギルはリンの方を見ていなかった。通りの先のあらぬ方向をぼうっと見て立ち尽くしていた。

 その姿にリンは既視感を覚えた。同時に、悪い予感もした。


「ちょっとあんた――」

「ちょっと行ってくるぜ」


 リンの手が伸びるよりも早くギルは駆けだした。こうなってしまったらもう、止められない。


「ああもう追うわよイーハン」

「は、はいぃ」


 リンは迷うことなくギルを追いかけた。

 まだ肩をおさえて痛がるイーハンも後を追った。


 大通りには真っ直ぐ走り抜けるには難しいくらいに人の往来があった。しかし、ギルは一切足を緩めることなく走っていた。

 人を飛び越えたり、無理やり押しのけることもなく、人と人との隙間を的確にすり抜けていく姿はまるで実体のない陽炎のようだった。


「あっ、すみません、ちょっと通してください……ごめんなさーい」


 奇術のような挙動を真似ることなどできるわけもなく、人波に阻まれたリンはさらに距離をあけられた。仕方なく人を押しのけ、時折怒鳴られながらも進んだ。

 騒ぎを起こしながらも足を速めたので、ギルの目立つ青い服を見失う事態は避けられた。


「いたっ!」


 ギルは通りを歩いていた十人程度の集団に突っ込んでいった。

 さすがに密集した人を避けることはできず、二、三人を後ろから突き飛ばして集団に割り込んだ。


「うわっ!」

「なんだ貴様は!」


 突然の奇襲に集団は殺気だった声をあげた。

 しかし、ギルは目もくれず集団の中の一人に手を伸ばした。


 ギルの存在に気づいたその人物は振り返った。


 平和な町並みと不釣り合いな金属音が響いた。

 ギルの手には黒い小剣ショートソード、相手の手には鈍色の盾短剣マンゴーシュ。突き込まれた剣をマンゴーシュが受け止め、逸らしていた。

 心臓を狙った一撃はかすりもせずに回避された。


 それは、ギルとあまり体格の変わらない青年だった。

 茶色の髪を左だけ結い上げ、顔の右側は髪で隠している。平時は覇気のない垂れ眉をつり上げ、鳶色の瞳に動揺をみせることなくギルの動きに対応していた。


「はっ、相変わらずすげぇな」


 攻撃を防がれたにもかかわらず、ギルの声は楽しそうに弾んでいた。


「よう、久しぶり」

「何者だ」

「俺だよ、俺」


 左手でギルが僅かに遮光眼鏡を下げた。普段は隠すべき朱色の瞳をちらりと見せつけた。


「テメェの兄貴を殺したやつ、ギルスムニル・ヴレイヴル・レイジェアトだよ。なあ、聖剣使いのガイエラフ・チェクルス」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Fantastic Fantom Curse 輪廻の竜 草上アケミ @kusaue

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ