この主人公、普通である

そう。普通なのである。
高校生だと認識していたなら、とても普通だ。しかしまだ幼い子どもだというのだから、その不気味さは上がる。

彼は弱者であることを理解しているがゆえに、様々なことを考えた。努力した。弱点を埋めるために。
決して埋まらない部分もあることを知っていたが、彼は代わりに周囲の者たちに知識を渡した。

その種はだんだんと芽吹き、育っていく。

何度でも言おう。彼は弱者であることを自覚している。
その姿に、とても惹かれるのだ。

周囲の者たちの気持ちを知ると、なおのことそれは強くなる。
これからどうなるのか、今から楽しみだ。