ブーちゃんって呼ばないで!!

@negitarou

第1話 はじめまして。春。

「ぷわぁ〜 ねむたーい」


 はじめまして、私は志穂。大山志穂。

私は、今年から高校生なんだけど登校初日から遅刻しそう。

あー!! もうこんな時間!!

自己紹介はまた後で!

「いってきまーす!お母さん!」

「いってらしゃい。

 あらあら、あんなに慌てちゃって~」



キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

はぁ~間に合った~。

「おはよ~志穂」

「おはよー!美紀ー!久しぶりー!!」

 ——ギュー!——

やっぱ美紀は可愛いな~。

高校も同じ学校でほんとによかった。

あ、そうそう、自己紹介の途中だったんだ……

 私は今日から紅葉高校1年5組の大山志穂。

そして、さっき話してたのは、私の大親友の大倉美紀。

可愛くて、ふわふわしてて大大だぁ~い好き!

私たちは保育園からずっと一緒で家族同然と言っても過言ではないくらい大の仲良し。

まぁ~その分いっぱい喧嘩もするんだけどね。


さぁ~私の高校生活はどうなるのか楽しみだ!

もしかして、イケメン彼氏とか出来てスクールラブとか!?

……そんなわけないよね……

そんな期待を胸にJK楽しむぞーい!!



ふぅ~。

お昼休みだー!お腹すいたー!

お弁当~♪お弁当~♪

「志穂~。今日お弁当ないから購買ついて来てくれない?」

「もちろん!いいよ!」

購買か~高校だと購買があるんだ~。

うわぁ~プリンだ!あ、ロールケーキもある!!

購買って天国~♪♪

「美紀~私にロールケーキ買ってよ~」

「え~やだ~自分で買ってよ~」

「だってお金持ってきてないも~ん」

「え~もぉ~仕方ないな~じゃ~はんぶんこね」

「うん!!はんぶんこする♪」

やっぱ、美紀は可愛いし優しいし大好きだぁ~

ロールケーキ♪ロールケーキ♪

———ドン!グシャ———

「いっったぁ~……あぁー!!!!私のロールケーキ!!」

ありえない!美紀に買ってもっらったのに…………

「ちょっと!どこ見てんのよ!私のロールケーキどうしてくれるのよ!」

え、でかい…イケメン…!?

「はぁ?お前こそどこ見てほっつき歩いてんだよ。

そんなにロールケーキが好きなら買ってあげようか?ブーちゃん。」

………ブーちゃん!?今、この人、私にブーちゃんって言った!?しかも初対面だよね!?

たったさっきまでイケメンっと思った私の気持ち返して!……

「もういい!」

——スタスタスタ——ガラガラ——

なんなのアイツ!超ムカつく!

「美紀……ごめんね、ロールケーキ……」

「いいよいいよ!それより、志穂大丈夫だった?」

「うん!平気平気!

 でも、なんなのアイツ!!ほんとありえない!!ブーちゃんってなによ!!超ムカつくー!」

「まぁまぁ落ち着いて。

 確かに、ブーちゃんはひどいね、、、志穂、あの人と知り合い?」

「全然全然!!まーたく知らない人!!」

「それなのに、初対面であんなに言い合えるなんて逆にすごいよ!志穂!」

「いやいや!それは、ほんとにムカついたからさぁ~」

「まぁ~そっか~そうだよね」

「笑」

「笑」



初日からいろいろあったな~

これからいっぱい友達作って、思い出作って、彼氏作って青春するぞ!

今日から始まった私の高校生活。

絶対絶対、優しくて可愛くてイケメンの彼氏作ってやる!

そして、美紀とダブルデートする。

これが、私の目標であり夢。


 























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