だから、ページを開く前には必ず深呼吸を。空一杯の打ち上げ花火を見ているような気分で、一気に読まされてしまいます。
読み進めるごとに想像力を刺激され、期待していた以上の言葉で紡がれる。眼は冷静に文字を追いつつも、心は熱狂の渦にとらわれる、荒々しくも美しい強盗たちの童話。このような物語に出逢えたことに感謝します。
文字だけ。なのに情景が浮かび、脳裏に展開されるシーンの数々。私と貴方で同じ場面を想像しても同じ場面が浮かばないかもしれない。「想像」にあって「創造」すら楽しめる作品だと思います。全て…続きを読む
読み始めたら最後、お話が途切れるまでやめられなくなります。緻密な描写によって頭の中で登場人物達が自由に鮮烈に童話を紡いでくれるので、いつの間にか「盗られて」いました。続き、楽しみにしてます。
最初のページを開いた読者は思うだろう。童話とはなんぞや、と。だが続く文章に目を通したが最後、物語が途切れるまでのめり込むに違いない。強盗童話は、魔女の媚薬よりも強く読者を物語に引き込む力がある。…続きを読む
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