君は生きて～I will not forget about you～

３

君と僕との出会いは至って単純でいて、平凡なものだった。

今思えば、どうしてここまで仲良くなれたのかが不思議なくらいで。

＊＊＊

「ねぇ、君いつもひとりだよね」

公園の砂場で僕は毎日のようにひとりで遊んでいた。

友達なんてものいなかったから。

そう、僕はずっとひとりぼっちだった。

「え…」

唐突に話しかけれた事に酷く動揺した僕はわなわなと震えてしまった。

「あ！ごめんね！別に怖がらせようと思った訳じゃないんだよ？ただ…」

「君がいつもここでひとりで遊んでるのを見てずっと気になってたの」

「気になってた…？」

誰かと会話というものをらした事がなかった僕は最初彼女の言ってる言葉の意味が分からなかった。

分かるはずもななかった。

「そ！気になってたの！」

まるで太陽みたい、と表現すればいいのだろうか。明るい笑顔を向けられ戸惑う。

「え、えと…」

「もしかして嫌だった？」

少女が悲しそうに眉根を下げた。