宇宙船を舞台に、ネコと魔法の話。ネコと魔法の話であるというだけで、おとぎ話は面白く成立してしまうところがあって、そういう意味では捻りはないけど。でも心に残るのは確かだ。
まずはこの世界観の酔っていただきたい。宇宙船と猫。この組み合わせの時点で必勝の体勢にある。そして作者さま自身の教養とウィットを味わってほしい。この文章はくせになる。久しぶりにいいお話を堪能しました。お読みでない方は是非。