清らかな情景描写と、胸に押し迫る苦悩が引き立てあう

 文章が、さらさらと流れていく清涼のようで、そこに心地よく身をゆだねている気分になりました。
 なのでなおさら、苦しい胸の内を語る主人公の言葉が、ぐっと胸の押し寄せてきます。

 とても素敵な物語でした。