中編サイズの物語の中に、通算125回もの【カレー】という単語がひしめき合う、カレー愛の魔物。それがこの作品です。嘘です。意外にもカレーは物語の触媒であって、主軸はあくまでも主人公とヒロインの過…続きを読む
カレーライス好きな主人公と料理上手なヒロインが織り成すラブコメディなのかな、と思いきや、読み進めていくうちに明らかになっていく過去…。ヒロインに十一人も恋人がいたというのは不思議だったのですが、そ…続きを読む
たとえ、どれだけ刻を重ねても、或いは巻き戻しても。 物語の真相は隠し味さながら。 余韻の風味は、どれだけこの作品に入れ込んだかで味も変化するというもの。甘みも辛みも、ピリッと心にきたら、そ…続きを読む
もし記憶はなくなっても、細胞レベルで覚えていることはあると思っています。匂いにほっとしたり、声が好きだったり。ほっこりする、良い小説でした。
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