??日・県内某所-エピローグ-
結果的に言えば「NEW PLANET」が発売されることはなく、例の会社は知らず知らずのうちに解散していた。
ネットでは惜しむ声と同じぐらい、いやそれを優に超えるほどの「実績もないのに大きなことをいきなりやろうとするから」と嘲笑の声が寄せられたが、中にはこのような声が紛れていた。
実はあの会社の正体はゲームが遊べる環境にいる人なら誰でも知っている有名企業で、人体実験紛いのテストプレイをやることに対する世間からの批判、からの株価暴落を避けるために別名義を使っていたのではないかとか。
仮死状態or植物人間状態を人工的にした時、それを長時間続けたら人体にどのような悪影響が起きるか調べるための人体実験だったとか。
異世界に意識だけでも飛ばす機械を作れてしまい、それを市場に出すことが出来るかどうかのテストだったとか。
実は核戦争などの汚染で外に出れなくなった時に備えてもう一つの地球を作ろうとした国家・世界絡みのプロジェクトだったとか。
あまりにも荒唐無稽すぎて笑ってしまうようなお話ばかりであるがこれだけは言える。
あの世界の住人達はゲームのキャラとは言えないほど感情豊かで突拍子もなくて思い思いに動く物達だった。
そして許されるのであればもう一度会って手を握りたい、そう思うほど暖かい者達だった。
新星の探索者たち 高来 和良 @k_takarai
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