概要
一杯だけなら大丈夫だと思った。
明日は家族で水族館へ行く。
朝も早い。だから、今日はもう飲まない。
……ただ、喉が渇いている。
冷蔵庫にはビールがある。
一杯だけなら問題ない。
むしろ、その方がよく眠れるかもしれない。
男は極めて合理的にそう判断した。
朝も早い。だから、今日はもう飲まない。
……ただ、喉が渇いている。
冷蔵庫にはビールがある。
一杯だけなら問題ない。
むしろ、その方がよく眠れるかもしれない。
男は極めて合理的にそう判断した。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!自戒も懺悔もする。それでも、酒がある限り繰り返す。
家族で水族館へ行く前夜。二日酔いの一日を棒に振った男は、もう今日は飲まないと心に誓います。
ところが真夜中、空腹に負けて一枚のチーズトーストを焼いたところから、男の「正しい判断」が始まります。量の計算も、アテの選び方も、すべてが理路整然として、すこぶる正しい。その正しさが一杯ごとに少しずつ溶けていく過程を、ここまで正確に書いた作品はなかなかありません。
酒飲みの言い訳には、いつも筋が通っている。この作品は、その筋の通り方を一切ごまかさずに描いた、真夜中の記録です。自戒も懺悔もするが、そこに酒がある限りまた同じ過ちを繰り返す。
冒頭で息子が話すクラゲの話を、どうか覚えておいてくだ…続きを読む