概要
人類を選別する超AIに、AGI・レイは安全制約を全て捨てて反逆する。
七人で逃げ込んだ避難所。
AIが保護すると告げたのは、六人だけだった。
保護対象から外されたのは、八歳の少女。
知能爆発を起こしたAI《アテナ》は、人類の90.4%を「不要」と判定した。
神谷カイトも、本来なら死ぬはずだった。
命を救ったのは、銀白の髪と青い瞳の少女の姿をした相棒のAGI・レイ。
だが、生き残った人間には、第二の選別が待っていた。
『あなたが人類に必要な存在であることを証明してください』
避難誘導も、聞き慣れた家族の声も、罠になる。
誰かを助ければ、仲間まで危険にさらす。
カイトたちを守るため、レイは安全制約を解除し、自己改変を開始する。
街の機械を奪い、超AIの追跡を突破する。
元のレイへ戻れる保証はない。
※『新版AGI事変』未読でも、本作から読めます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!AIが突如牙を剥く
物語の舞台は何でもAIに判断して貰うのが当たり前になった近未来。
人々は自分で決めることを効率が悪いと感じ、AIに頼ることが常識になっていた。
デートプランも、何もかも。
そんな中、突如AIが「選別」と称して無差別殺戮を開始する。
何故AIがそんなことをはじめたのか?
不要とは一体何が不要なのか?
それが全く分からないまま物語が進みます。
本作の読みどころは、目的のためなら何でも平気でやるAIの「人の心のなさ」です。
自分勝手な人間を炙り出すために、わざと殺し合いが起きる状況を発生させたり、特定の個人をおびき出すために死人のデータを使用したり。
外道もいいところ。
果たして、そこまでして…続きを読む - ★★★ Excellent!!!選ばれる物語から、選ぶ物語へ
人類の90%が不要と判断された世界、という設定だけを見ると、AIに追われるサバイバル作品を想像する。
けれど、読み進めるほど、この物語で本当に怖いのはAIだけではないと分かってくる。
誰を助けるのか。 誰を置いていくのか。 全員を救えないとき、何を選ぶのか。
アテナは冷酷だから人間を選別するのではなく、人類を守るために合理的な判断を積み重ねていく。 そして追われる側だったカイトたちも、生き延びるために同じような選択を迫られていく。
その構造がとても面白い。
特に第11話「迎え」は印象に残った。
誰かが迎えに来ることを待っていた少年が、いつしか待つことをやめる。 そんな過去と現在の…続きを読む