概要
わたしには、もうみんなの道は歩けない……。
脳腫瘍が、少女・岡崎美穂を襲う。
逃げられない病魔に押しつぶされる中、美穂の絶望が深まる。
逃げられない病魔に押しつぶされる中、美穂の絶望が深まる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!どこまでも『普通』を求め続けた少女の物語
脳腫瘍によって苦しむ少女の病室や学校生活における繊細な感情の動きを描いたお話です。
この物語を読んだ時、初めて『応援』を押すのを躊躇いました。勿論、応援は著者の如月幽吏様へ送られるものであることは承知しています。
ですが、刻一刻と病状が悪化し、病院や学校、家であっても自分を責め続け『普通』であり続けたいと願う主人公に『応援』という形でメッセージを送って良いものかと迷ってしまいました。
思わず『応援』を躊躇ってしまう、応援とは一体何に対してなのだろうか。
そんなことを考え込んでしまうほど、主人公の内面を繊細に描いているのが本作の魅力です。
明るく快活な物語も多い中で今作では胸が締め付けら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!治ることさえ怖くなるほどの孤独
何をしてもうまくいかず、姉と比べられ続けることで、自分には価値がないと思い込んでしまった美穂。その苦しさが丁寧に描かれていて、読んでいて胸が締め付けられました、、、
倒れたことで脳腫瘍が見つかり、死への恐怖を抱く一方、「病気なら何もできない自分に理由ができる」「治ったらまた元の日常に戻ってしまう」と考えてしまう心理がとても切実です。
ずっと求めていた母の優しささえ、病気の深刻さを証明するものに感じてしまうのも苦しい。
さらに病名を知らされないまま治療が進み、無菌室へ隔離されていくことで孤独が深まっていく展開も印象的でした。
美穂が誰かに本当の気持ちを打ち明けられる日は来るのか、今後が気…続きを読む