概要
少年の見る世界が崩壊する
少年は世界を壊す。
記憶を失った少年レイルは、焼け落ちた故郷を離れ、なぜか人間を保護するゴブリンたちの集落で暮らすことになる。
ゴブリンに守られ、人間と暮らす。
そんな場所で、レイルは少しずつ自分の知らない人間とゴブリンを見ていく。
けれど、彼の記憶に残る「あの日」の光景だけは、目の前の現実と噛み合わない。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!失われた記憶と暴走する本能
襲撃によって焼失した集落で、ただ一人残された記憶喪失の少年。
炎から逃れて入った森で、彼は異形ゴブリンに遭遇しそのまま意識を失い、目覚めた場所は人間とゴブリンが共存する謎の「保護区」だったーー
そのようにして立ち上がる本作の特徴は、ゴブリンがとても事務的に人間を保護し、言語や生存知識を授けていくところ。
少年は記憶喪失ながらも身体的な反応は残っており、ミステリー要素が強い軸となっているように感じました。
静けさと歪みが混在する心理描写は丁寧で、読みながらこの世界の生活感がひしひしと伝わってくるリアリティがあります。
少年の生々しい葛藤や、ゴブリン側の記録がもたらす不穏さなど、丁寧…続きを読む