概要
記帳は十七人。香典は十八。
通夜の受付を任された僕は、記帳と香典の数が合わないことに気づく。
記帳は十七人。香典は十八。名前のない白い封筒が、一つだけ多い。
受付台の下から、同じ顔をした子供が二人、僕を見上げていた。
「思い出したい?」
「忘れたい?」
どちらが想起で、どちらが忘却か、見ても分からない。
記帳は十七人。香典は十八。名前のない白い封筒が、一つだけ多い。
受付台の下から、同じ顔をした子供が二人、僕を見上げていた。
「思い出したい?」
「忘れたい?」
どちらが想起で、どちらが忘却か、見ても分からない。