概要
「先生、迎えにきました」 元教え子とは、恋も稽古も、なみあしから。
北の果てで乗馬教師をしていたエマは、牧場も馬も奪われ、仕事を求めて王都へ向かう。
そこで再会したのは、馬を怖がっていた元教え子レオン。今や「騎士王」と呼ばれる若き国王となった彼は、エマの手を取る。
「先生、迎えにきました」
王宮へ招かれても「陛下の先生」というだけでは馬に触れることさえ許されない。
エマは暴れる馬の恐怖を読み、粗悪な鞍の傷を見抜き、乗馬教師として居場所を取り戻していく。やがてその目は、国境に迫る戦の兆しまで捉え始める。
一方、国内随一の騎手となったレオンは、エマの前でだけ昔の教え子の顔に戻り、「まだ自信がない」とレッスンをねだる。
可愛い教え子のつもりでいたのに、馬も軍も御する彼は、もうあの日の少年ではなくて——
恋も、稽古も、なみあしから始まる。
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