概要
身体も、記憶も、声も、心さえも交換できる。 昨日の私は今日の私なのか。
声も、身体も、記憶も、才能も。
人を形づくるほとんどすべてが返却され、次の誰かへ渡っていく時代。
百三十七年連れ添った夫婦は、手放したはずの感情の行方に戸惑っている。
二秒だけ、命をつなげなかった夫がいる。
二十三人の主体を終わらせた「善人」は、死ぬことさえ許されない。
分岐して別々の人格になった、もう一人の自分と向き合う者がいる。
死んだ天才の才能を受け継いだ無名の作家は、それが自分のものだと言い切れずにいる。
継続してさえいれば、それは同じ人間なのか。
「魂」という項目には、いつも『該当なし』の一行だけが返ってくる。
それでも。
十一の物語をたどった先に、誰にも渡せないものが、ひとつだけ残っている。
連作短編集、全十一話。
人を形づくるほとんどすべてが返却され、次の誰かへ渡っていく時代。
百三十七年連れ添った夫婦は、手放したはずの感情の行方に戸惑っている。
二秒だけ、命をつなげなかった夫がいる。
二十三人の主体を終わらせた「善人」は、死ぬことさえ許されない。
分岐して別々の人格になった、もう一人の自分と向き合う者がいる。
死んだ天才の才能を受け継いだ無名の作家は、それが自分のものだと言い切れずにいる。
継続してさえいれば、それは同じ人間なのか。
「魂」という項目には、いつも『該当なし』の一行だけが返ってくる。
それでも。
十一の物語をたどった先に、誰にも渡せないものが、ひとつだけ残っている。
連作短編集、全十一話。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?