概要
べたつく砂糖と、恋心。
6月、雨の降る午後。
喫茶ブライドでアルバイトをする女子高生・詩津香は、5時30分を待ち遠しくしていた。シュガーポットの砂糖をくずす手も、止まってしまうくらいに。
常連客の作家・大庭の姿を、今日も見るため。詩津香は銀色のスプーンで、彼がきっかり5杯分使うはずの砂糖をそうっとほぐす。
——一度きりの梅雨を描いた、静かな恋の物語。
喫茶ブライドでアルバイトをする女子高生・詩津香は、5時30分を待ち遠しくしていた。シュガーポットの砂糖をくずす手も、止まってしまうくらいに。
常連客の作家・大庭の姿を、今日も見るため。詩津香は銀色のスプーンで、彼がきっかり5杯分使うはずの砂糖をそうっとほぐす。
——一度きりの梅雨を描いた、静かな恋の物語。