概要
先生に聞いた、あの話だけは、ずっと残ってました。
高校時代の師が亡くなったと、仕事を通して知った「私」。個人的な言葉を交わしたこともなかったが、授業中に聞いた「ある話」だけが、妙に記憶に残っていた――。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!山の彼方に…其処はある。
遠い昔、まだ高校生の頃に。
世界史の授業で聞いた話がいつまでも心の
奥底に残っている。
主人公は葬儀の礼状を作る仕事をして生計を
立てている。それは数々の出会いと別れを
経験して漸く落ち着いた住処だ。
単に、それらしき文章を造るだけではなく
丁寧なヒアリングと、個人や周囲の人々との
関わりを想像する。
それは小説を書く事とも共通するのかも
知れない。勿論、心に響く上質な小説だ。
世界史を教えていた先生の人生と、自らの
人生が交差する。
その唯一の接点。
「その地域では、人が蒸発するんですよ。」
欧州の、と或る地域にある山の話だ。
其処に何があるのかは語られない…続きを読む