概要
ちょっと唐突な怖い話
酷寒の銀世界にひっそりと佇む、不気味な古本屋。店主である「本の虫」のもとに、右足を悪くした貧しい男が迷い込む。店主から「分岐点に立ったとき意味をなす」と渡されたのは、一文字も書かれていない朱色の白紙本『足の人』だった。
銀貨も底を突き、飢えと極寒に追い詰められた男と家族。男は愛する妻と幼い娘を救うため、白紙の本を街へ売りに行くが、冷たく門前払いされてしまう。徒労と激痛に打ちひしがれ帰宅した男を待っていたのは、香ばしい「肉の匂い」と、異様な笑みを浮かべる妻だった——。
銀貨も底を突き、飢えと極寒に追い詰められた男と家族。男は愛する妻と幼い娘を救うため、白紙の本を街へ売りに行くが、冷たく門前払いされてしまう。徒労と激痛に打ちひしがれ帰宅した男を待っていたのは、香ばしい「肉の匂い」と、異様な笑みを浮かべる妻だった——。