概要
御曹司が五百万払って好きに触らせてくれる。
医療法人神代会を創設した神代家の御曹司から、五百万円の契約金を提示された。仕事内容は――彼に触れること。
強い触覚過敏を抱える神代怜司は、人に不意に近づかれることさえ苦手なのに、なぜか私が触れた時だけ拒絶反応が弱い。握手も、腕への接触も、肩に短時間触れるのも、全部が仕事になった。
報酬が桁外れにいいだけのアルバイトだと思っていた。ところが、いつの間にか病院では私と怜司が付き合っているという噂が広まり、とうとう彼の母親まで金額欄が空白の小切手を持って現れた。
私はその場で母に電話をかけた。
「お母さん、荷物まとめて。手切れ金が来た。うち、ちょっと金持ちになれるかも」
「待って!」
神代夫人は顔色を変え、慌てて私の手を押さえた。
「怜司と別れてほしくて来たんじゃありません
強い触覚過敏を抱える神代怜司は、人に不意に近づかれることさえ苦手なのに、なぜか私が触れた時だけ拒絶反応が弱い。握手も、腕への接触も、肩に短時間触れるのも、全部が仕事になった。
報酬が桁外れにいいだけのアルバイトだと思っていた。ところが、いつの間にか病院では私と怜司が付き合っているという噂が広まり、とうとう彼の母親まで金額欄が空白の小切手を持って現れた。
私はその場で母に電話をかけた。
「お母さん、荷物まとめて。手切れ金が来た。うち、ちょっと金持ちになれるかも」
「待って!」
神代夫人は顔色を変え、慌てて私の手を押さえた。
「怜司と別れてほしくて来たんじゃありません
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