概要
俺たちはスマートに負けるくらいなら、泥まみれで勝ちに行くさ。
午前二時。誰か一人に責任を押しつけるメールを送った直後、オフィスの廊下に濡れた足跡が続くという。
防犯カメラには映らない。入館記録もない。
翌朝、問題だけが片づき、机には泥のついた名刺が残されている。
若手エンジニアの結城は、障害の責任を一人で背負わされた夜、その噂に出会った。
現れたのは、泥だらけの靴を履いた七人のおっさん。
責任を肩代わりする男。怒りの時間を借りる男。機械の声を聞く男。嘘の金と契約を暴く男たち。
彼らは、下請けいじめ、未払い、情報漏えい、隠蔽に踏み込むコンサル会社だった。
だが、すべての理不尽の裏には、大企業・東央デジタルソリューションズの影がある。
消される前に記録を残せ。名前を取り戻せ。
替えの利く歯車で終わるな。
彼らは、ハラスメント・セブンという。
防犯カメラには映らない。入館記録もない。
翌朝、問題だけが片づき、机には泥のついた名刺が残されている。
若手エンジニアの結城は、障害の責任を一人で背負わされた夜、その噂に出会った。
現れたのは、泥だらけの靴を履いた七人のおっさん。
責任を肩代わりする男。怒りの時間を借りる男。機械の声を聞く男。嘘の金と契約を暴く男たち。
彼らは、下請けいじめ、未払い、情報漏えい、隠蔽に踏み込むコンサル会社だった。
だが、すべての理不尽の裏には、大企業・東央デジタルソリューションズの影がある。
消される前に記録を残せ。名前を取り戻せ。
替えの利く歯車で終わるな。
彼らは、ハラスメント・セブンという。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ログに残らない七人を、ログに残す話
印象に残ったのは、第1話の「どうせ、いつでもロールバックできる差分だから」です。これが仕事の話ではなく自己認識になっている。自分は取り消せる一行だと思っている人間。ここが冒頭で一番好きなところで、同時にいちばん寂しくなりました。
しかも、そう扱われることを本人が便利だと思っているように読めます。取り消しは、もう一度やることではない。なかったことにすることです。そのあとに続く「ここで泣くのは、ただのリソースの無駄だ」も同じで、自分の涙まで計算資源として処理している。他人にそう扱われた結果なのか、自分の覚悟なのか。
それが読めるのは、地の文がすべてエンジニアの語彙でできているからだと思います…続きを読む