概要
あれは足音なのだ。
※初期に「小説家になろう」様で掲載したものを、手直しついでに移植したものです。
趙文暢と多志悍は共に図画院を目指して上京したものの、夢破れた同志である。
二人して共に暮らしていたが、多志悍が妻帯をしたのを切っ掛けに離れて暮らすようになり、趙文暢も仕事に忙殺されて数月ほど連絡が取れなくなってしまう。
二人が久しぶりに会った時、多志悍は肺病に侵されていた。
趙文暢と多志悍は共に図画院を目指して上京したものの、夢破れた同志である。
二人して共に暮らしていたが、多志悍が妻帯をしたのを切っ掛けに離れて暮らすようになり、趙文暢も仕事に忙殺されて数月ほど連絡が取れなくなってしまう。
二人が久しぶりに会った時、多志悍は肺病に侵されていた。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!同じ花を見つめても、友の心は見尽くせない。
同じ夢を追いかけて、苦しい暮らしを分け合った友がいる。それでも、その人の心に映る景色まで、同じように見えるとは限らへんのやね。
床擦れさんの『山茶花』は、O・ヘンリーの『最後の一葉』をもとに、中国風のアレンジを加えた短編やで。舞台は北宋の開封。画院への夢に破れながらも絵を描いて暮らす文暢には、志悍という親友がいるんよ。ところが、仕事に追われてしばらく会えずにいた友を訪ねると、志悍は病に伏せていたんやね。
漢語を織り込んだ語りには、古い説話をひもとくような落ち着きがあるんよ。雪の積もる道、病床のそば、窓の向こうの花。そうした景色の中に、友のために何かをしたい文暢の焦りが、静かににじんでくる…続きを読む