十二支それぞれに伝承、神仏、怪異、戒めを重ね合わせ人の運命を不穏に照らし出す異色のホラー作品です。一般には縁起物として語られる干支が、本作では恐怖や因果そして人生の落とし穴として描かれているのが印象的でした。読者の干支に触れた瞬間、物語が他人事ではなくなる構成も秀逸です。怪談や民間伝承、神仏信仰を織り交ぜながら「あなたは本当に自分を理解していますか?」と問いかけてくるような不気味さがある作品。……読むほどに自分の干支を調べたくなりますよ。
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