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概要
みんなに愛された"いい人"は、もう、いい人をやめられない。
深夜、誰も見ていないと思って上げた落書きが、十万回、拡散された。
——僕が描いていない一行を、添えられて。
空木灯、二十歳。美大生。 本当は皮肉屋で、口が悪くて、他人にたいして興味がない。
それなのに世界は、 『優しい人』『誰も否定しない人』『理想の恋人』 そういう"灯くん"を、勝手に愛しはじめた。
期待に応えているうちに、応えるのが上手くなった。 上手くなったら、戻り方が分からなくなった。
そんな彼に、たった一人だけ、こう言う女がいる。
「あんた、そんな人じゃないでしょ」
——その言葉が、いちばん彼を追い詰めるとも知らないで。
【登場人物】
空木 灯(うつぎ あかり) ……二十歳。美大二年。四年間、深夜に落書きを上げつづけて、フォロワーは三百人だった。 本性は皮肉屋。人混み
——僕が描いていない一行を、添えられて。
空木灯、二十歳。美大生。 本当は皮肉屋で、口が悪くて、他人にたいして興味がない。
それなのに世界は、 『優しい人』『誰も否定しない人』『理想の恋人』 そういう"灯くん"を、勝手に愛しはじめた。
期待に応えているうちに、応えるのが上手くなった。 上手くなったら、戻り方が分からなくなった。
そんな彼に、たった一人だけ、こう言う女がいる。
「あんた、そんな人じゃないでしょ」
——その言葉が、いちばん彼を追い詰めるとも知らないで。
【登場人物】
空木 灯(うつぎ あかり) ……二十歳。美大二年。四年間、深夜に落書きを上げつづけて、フォロワーは三百人だった。 本性は皮肉屋。人混み
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