概要
崩壊する日常と、5歳のフリをする38歳の義姉。
目を開けると、パソコンの画面には東央県立大学人文学部、総合型選抜のWeb出願ページが表示されていた。右上に記された日付を見たまま、私はしばらく動けなかった。今日は、出願締切日だった。
前の人生でも、個人情報や志望理由、活動実績の入力までは終えていた。あとは最終確認をして送信するだけだったのに、義姉の莉央さんが「パズルゲームをしたい」とパソコンを借りたがり、私が席を外した隙に入力内容をすべて消してしまった。そのうえ大学から届いていた確認メールまでゴミ箱に移され、出願が受理されていないと気づいた頃には締切を過ぎていた。
私は進学を諦めきれず、もう一年受験勉強を続けたいと頼んだ。けれど兄の修司は、女の子一人のために予備校代や受験料を払い続けるのは無駄だと言い切った。
前の人生でも、個人情報や志望理由、活動実績の入力までは終えていた。あとは最終確認をして送信するだけだったのに、義姉の莉央さんが「パズルゲームをしたい」とパソコンを借りたがり、私が席を外した隙に入力内容をすべて消してしまった。そのうえ大学から届いていた確認メールまでゴミ箱に移され、出願が受理されていないと気づいた頃には締切を過ぎていた。
私は進学を諦めきれず、もう一年受験勉強を続けたいと頼んだ。けれど兄の修司は、女の子一人のために予備校代や受験料を払い続けるのは無駄だと言い切った。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?