概要
峠に置いてきた男の靴が、朝、戸口に揃えてあった。
九人に減った傭兵隊が、峠下の村で冬営に入る。
秋に出たときは十二人だった。ひとりは川に、ひとりは熱に。そしてひとりは――
歩けなくなった仲間は、置いていく。恥と言う者はいない。この稼業では、そういうことになっている。
冬が深まる。配った覚えのない椀が濡れている。酔った仲間が、霧の木立の際に裸足の男を見たと言う。
幽霊は出ない――と言い切れる者は、この隊にはいない。
負い目と、合わない勘定をめぐる、冬のダークファンタジー。
※旧題「置いていった分」(2026-08-22 改題)
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同じ世界観の作品 ※直接の繋がりはありません
■王の石(1.7万字、完結済み)
https://kakuyomu.jp/works/2912051604380011077
■アジールに灯火は絶え
秋に出たときは十二人だった。ひとりは川に、ひとりは熱に。そしてひとりは――
歩けなくなった仲間は、置いていく。恥と言う者はいない。この稼業では、そういうことになっている。
冬が深まる。配った覚えのない椀が濡れている。酔った仲間が、霧の木立の際に裸足の男を見たと言う。
幽霊は出ない――と言い切れる者は、この隊にはいない。
負い目と、合わない勘定をめぐる、冬のダークファンタジー。
※旧題「置いていった分」(2026-08-22 改題)
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https://kakuyomu.jp/works/2912051604380011077
■アジールに灯火は絶え
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