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概要
戦争は終わった。だが、英雄たちの犯罪は終わらない。
十二年の大戦は終わった。"王国の剣"と呼ばれた英雄、ヴェーラ・フォン・リヒトザーガは——「ありもしないものを視た」として少将から大尉へ落とされ、王都の外れ、元厩舎の軍警察・犯罪捜査部にいた。
人員五人。予算は残り物。ただし議会が押し通した勅令一枚だけは、元帥の首にすら手が届く。
彼女の眼は、魔力の痕跡を「織物」として視る。誰が、いつ、どんな術を使ったか——すべて視える。そして、そのすべてが、法廷では一文字の証拠にもならない。
視えているのに、証明できない。ならば、証明は五人の職能で組み上げる。器械と、条文と、裏社会の顔と、人の心を開く声で。
英雄将官の毒殺。魔法を一度も使わない完全犯罪。偽造されるはずのない魔力署名——戦争が終わった王都で、戦争の後始末だけが、事件になって流れ着く。
これは、
人員五人。予算は残り物。ただし議会が押し通した勅令一枚だけは、元帥の首にすら手が届く。
彼女の眼は、魔力の痕跡を「織物」として視る。誰が、いつ、どんな術を使ったか——すべて視える。そして、そのすべてが、法廷では一文字の証拠にもならない。
視えているのに、証明できない。ならば、証明は五人の職能で組み上げる。器械と、条文と、裏社会の顔と、人の心を開く声で。
英雄将官の毒殺。魔法を一度も使わない完全犯罪。偽造されるはずのない魔力署名——戦争が終わった王都で、戦争の後始末だけが、事件になって流れ着く。
これは、
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