概要
戦争は終わった。だが、英雄たちの犯罪は終わらない。
十二年の大戦は終わった。"王国の剣"と呼ばれた英雄、ヴェーラ・フォン・リヒトザーガは——「ありもしないものを視た」として少将から大尉へ落とされ、王都の外れ、元厩舎の軍警察・犯罪捜査部にいた。
人員五人。予算は残り物。ただし議会が押し通した勅令一枚だけは、元帥の首にすら手が届く。
彼女の眼は、魔力の痕跡を「織物」として視る。誰が、いつ、どんな術を使ったか——すべて視える。そして、そのすべてが、法廷では一文字の証拠にもならない。
視えているのに、証明できない。ならば、証明は五人の職能で組み上げる。器械と、条文と、裏社会の顔と、人の心を開く声で。
英雄将官の毒殺。魔法を一度も使わない完全犯罪。偽造されるはずのない魔力署名——戦争が終わった王都で、戦争の後始末だけが、事件になって流れ着く。
これは、
人員五人。予算は残り物。ただし議会が押し通した勅令一枚だけは、元帥の首にすら手が届く。
彼女の眼は、魔力の痕跡を「織物」として視る。誰が、いつ、どんな術を使ったか——すべて視える。そして、そのすべてが、法廷では一文字の証拠にもならない。
視えているのに、証明できない。ならば、証明は五人の職能で組み上げる。器械と、条文と、裏社会の顔と、人の心を開く声で。
英雄将官の毒殺。魔法を一度も使わない完全犯罪。偽造されるはずのない魔力署名——戦争が終わった王都で、戦争の後始末だけが、事件になって流れ着く。
これは、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!魔法がある世界で、あえて「法と証拠」で戦う泥臭さに痺れっぱなし!
拝読させていただきました。
中身が単なる魔法ファンタジーかと思いきや、令状や管轄、偽造書類などが絡むゴリゴリの捜査サスペンスでめっちゃ面白いです。
「賢い犯人は魔法を使わない」という言葉の通り、魔法頼みじゃない地道な証拠集めや、議会でのドロドロした駆け引きの生々しさが最高でした。
とくに第二巻『紙の城壁』あたりからの、書類一枚に隠された闇や権力闘争に踏み込んでいく展開はヒリヒリして読む手が止まらなくなります。
最新の「英雄狩り」まで完全に徹夜コースで一気読みしちゃいましたが、この先どんな真実が暴かれるのか続きが気になる作品でした。