概要
竜は人に跪かない。ただ一人、俺の前を除いて──
「向いてるかもしれないしね」笑って屋敷を去ろうとした、その夜──空が百の竜で埋まった。
王都を覆う古代竜の群れ。だが竜たちは誰も焼かず、ただ一人の男の前で、一斉に膝を折る。彼こそは竜王エチゴンと契約し、世界を滅ぼしかけた竜災をたった一人で鎮めた、人と竜の「調停者」。人の帳簿に載らないその男は、世界の帳簿では最重要人物だった。
竜殺しの家名を誇った御曹司は本物の竜を前に失禁寸前。人を家柄で測ってきた令嬢は、価値基準が音を立てて崩れていく。そして竜王の背に乗り旅立とうとするカイを、王女とエルフの使節が引き止めて──。
見下された便利屋が世界の頂から求められる、痛快・成り上がり譚。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ファンタジーの皮を被った…
時代劇!!
語り口調が時代劇なんですよ!
杉良太郎さん版遠山の金さんを思い出させる軽妙な感じ!
んで、竜王!
最高に、いい性格してます!
なんかもう、「五百円札知ってる」とか、「アンテナ同軸ケーブル剥いて分配器つけてファミコンつないでた」とか、「千葉に東京○ィズニーランド出来るらしいよ」「なんやそれ?」とか世代のお歴々にぜひ読んで見て頂きたいです。
追記
読了しました。
ある意味、荘子の胡蝶の夢の一つの答えのような物語でした。
「さあどっち?」
なら、自身の帳面の自身の頁と、他者の帳面の自身の頁を突き合わせれば、自ずと『自身は何者であるか』証明出来る。
言いたい事伝わりますでしょうか…続きを読む