タイトルを意識して、自作の短歌を含めて紡いだ二人の女性の恋物語です。夜桜、月明かり、鐘の音。印象的に、二人を彩ります。優しい百合の世界を求める人は、読んでみてください。
夜桜の美しさや遠くから響く鐘の音といった情景描写が非常に幻想的で、二人の繊細な距離感が手にとるように伝わってくるロマンチックな作品です。静かな夜のお寺というシチュエーションの中で、長年秘めていた想いが重なり合う瞬間が実に純粋で美しく描かれています。互いに詠み合う短歌や詩がふたりの空気感をよりいっそう甘やかに引き立てており、タイトルである『セレナーデ』にふさわしい、情緒あふれる読後感でした。
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