概要
一円の差額が、日本の支配者を暴き出す。
この国では、選ばれた者が王になるのではない。王に借りた者が、選ばれる。
金融庁の銀行検査官・杠葉冬真(ゆずりはとうま)は、経営破綻寸前の地方銀行を調査するなかで、存在しないはずの勘定科目を発見する。
───特別勘定、王室維持費。
残高は十二兆八千四百億円。
公共事業、政治団体、宗教法人、投資ファンド、芸能事務所、暴力団関連企業。資金は日本社会のあらゆる場所へ分散され、数十年にわたって移動を続けていた。
だが、帳簿と実際の残高には、なぜか一円だけ差額がある。
その直後、銀行の元頭取・四十物宗一(あいものそういち)が本店地下の貸金庫で惨殺される。
切断された十本の指は「借方」と「貸方」に分けて並べられ、口の中には一円硬貨が押し込まれていた。
事件を追う警視庁刑事・九鬼廉介。二十年
金融庁の銀行検査官・杠葉冬真(ゆずりはとうま)は、経営破綻寸前の地方銀行を調査するなかで、存在しないはずの勘定科目を発見する。
───特別勘定、王室維持費。
残高は十二兆八千四百億円。
公共事業、政治団体、宗教法人、投資ファンド、芸能事務所、暴力団関連企業。資金は日本社会のあらゆる場所へ分散され、数十年にわたって移動を続けていた。
だが、帳簿と実際の残高には、なぜか一円だけ差額がある。
その直後、銀行の元頭取・四十物宗一(あいものそういち)が本店地下の貸金庫で惨殺される。
切断された十本の指は「借方」と「貸方」に分けて並べられ、口の中には一円硬貨が押し込まれていた。
事件を追う警視庁刑事・九鬼廉介。二十年
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