概要
「わたしは赤いさかなになりたい。」そのとき、僕は理由を聞かなかった。
彼女の1LDKには、少し大きすぎる水槽がある。
水槽に映る横顔を見ながら、彼女は頬や顎、目の幅など、変えたい場所を指さす。
僕はそのたびに「そんなことない」「きれいだよ」と答えてきた。今のままの彼女が好きだから。
けれど、その言葉を重ねても、二人の会話はいつも同じところで終わる。
「わたしは赤いさかなになりたい。」
ある日、僕は初めて聞く。
「赤いさかなになったら、何がいいの」
自分の顔を変えたい彼女と、変えなくていいと思う僕。
同じ横顔を、違う角度から見ている二人の、約1,800字の恋愛短編。
水槽に映る横顔を見ながら、彼女は頬や顎、目の幅など、変えたい場所を指さす。
僕はそのたびに「そんなことない」「きれいだよ」と答えてきた。今のままの彼女が好きだから。
けれど、その言葉を重ねても、二人の会話はいつも同じところで終わる。
「わたしは赤いさかなになりたい。」
ある日、僕は初めて聞く。
「赤いさかなになったら、何がいいの」
自分の顔を変えたい彼女と、変えなくていいと思う僕。
同じ横顔を、違う角度から見ている二人の、約1,800字の恋愛短編。
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